活性酸素の種類

主な活性酸素として、過酸化水素と一重項酸素、スーパーオキシドとヒドロキシラジカルが挙げられます。ここでは、これらの性質について紹介したいと思います。

過酸化水素は、その他の活性酸素と比べると性質が安定しています。そのため過酸化水素の寿命は長く、その分移動距離も大きくなります。さらに、過酸化水素は細胞膜などを通過することができるため、ヒドロキシラジカルに変化してさらに狂暴になります。

一重項酸素は、体内で脂質を酸化させることによって過酸化脂質を生じさせます。また、皮膚の張りを保つコラーゲンなどを破壊して、皮膚のたるみなどを作り出します。一重項酸素が他の物質から電子を奪うと、スーパーオキシドとなります。

そのスーパーオキシドは、酸化力があまり強くない活性酸素になります。そのため、スーパーオキシド自体が身体の酸化に重大な影響をもたらすことは少ないようです。しかしヒドロキシラジカルという強力な酸化力を持つ活性酸素を生成する元になりますので気を付けなければなりません。

ヒドロキシラジカルは寿命の短い活性酸素ですが、最も強力な酸化力を持つ物質になります。周りのたんぱく質や脂質、糖質などを全て酸化させてしまいますので、老化や生活習慣病などに密接に関係しています。

酸化した細胞は、それ自体がフリーラジカルとなって次々と周りの細胞を連鎖的に酸化させていきます。難しくてよくわからないという方も多いと思いますが、体に悪影響を与えるということをお分かり頂ければよいと思います。

フリーラジカルの基礎知識